9つの服の捨て方|「あなた」と「地球」に優しい処分方法が見つかる

年末の大掃除や衣替えなどの際に、不要な服(衣類)の処分にお困りではないでしょうか。
衣類の処分方法にも色々な方法があり、結局どんな捨て方を選べばよいのか迷ってしまいませんか?
そこで今回は、衣類の処分方法について、7つの方法に分けて解説しています。
是非、「あなた」と「地球」に優しい処分の方法を見つけてみてください。

選び方の3つのポイント


より良い処分方法を探すために、以下3項目5段階評価にて7つの方法を解説しています。

  1. 地球への優しさ
    資源の効率的な活用において、どういった方法が効率的かを評価しています。
    資源は、衣類に使用されている原料、輸送で消費するエネルギー、処分する際に消費するエネルギーなど、多角的に想定しています。
  2. あなたの時間への優しさ
    処分を実施する際に、想定される手間、かかる時間を評価しています。
    手間が少ない方法ほど★の数が多くなります。
  3. 財布への優しさ
    処分にかかる費用について評価をしています。
    費用がかからない方法ほど★の数が多くなります。

果たしてどの方法があなたにとっての優しい処分方法なのでしょうか? 
あなたにあった処分方法が見つかるように、各方法の具体例に関してもまとめているので、ぜひ処分の際の参考にしてください。

9つの処分方法まとめ


衣類の処分方法と各ポイントの評価は以下の通りです。
処分方法の詳細な説明をご覧になりたい方は、方法のリンクをクリックしてください。

処分方法地球への
優しさ
あなたの時間への
優しさ
財布への優しさ
リペアを行い、もう一度使用する★5★3★2
アップサイクルを行い、別の用途で使用する★5★2★2
知人に譲る★5★4★4
支援団体に寄付をする★4★2★3
ネットオークションやフリマアプリで販売する★3★1★5
リサイクルショップで買い取ってもらう★3★2★5
販売店の店頭回を利用する★4★2★4
自治体の資源ごみに出す★4★4★4
自治体の一般ごみに出す★1★5★4
本点数表は、ホシカケ.jpが独自に制作を行なっております。
異論がある場合は、グッと飲み込んでいただくか、問い合わせフォームからご意見をいただけますと幸いです。

9つの処分方法の説明と具体例


リペアを行い、もう一度使用する


地球への優しさ ☆5
あなたの時間への優しさ ☆3
財布への優しさ ☆2

愛着がある服だが、サイズが合わなくなった、小さな穴が空いてしまった、色が薄くなってきたなどの理由で、「まだ着たいんだけどな…」っと泣く泣く処分を考えていませんか?
そんな時は、服を修理、染めなしなどのリペアを行い再度着用する方法を検討してみてください。
最近では、衣類のリペア、リフォーム、リメイクを引き受けてくれるお店が増えています。自分でリペアするのは手間で大変そうだと感じる方は、お店がないか探してみてください。

アップサイクルを行い、別の用途で使用する


地球への優しさ ☆5
あなたの時間への優しさ ☆2
財布への優しさ ☆2

衣服を、衣服以外の方法で再度利用することを、アップサイクルと呼びます。衣服の主な素材は、綿、絹などです。綿であれば、雑巾へのアップサイクルが可能です。不要になった衣服で、お部屋のお掃除などに再利用をしてみてはいかがでしょうか。
雑巾などで再利用した衣服は、後ろで記載している衣類の「資源回収」には出すことが出来なくなりますので注意をしてください。

知人に譲る


地球への優しさ ☆5
あなたの時間への優しさ ☆4
財布への優しさ ☆4

まだまだ着用が出来る綺麗な服であれば、知人にお譲してはいかがでしょうか。特にサイズが合わなくなり着用が難しくなった衣類は、貰い手が見つかりやすいです。
是非、処分する前に一度、ご自身の周りに引き継いで着用をしてくださる方がいないか検討してみてください。

支援団体に寄付をする


地球への優しさ ☆4
あなたの時間への優しさ ☆2
財布への優しさ ☆3

まだまだ着用が出来る綺麗な服であれば、NPO法人などの非営利法人や団体に寄付してみてはいかがでしょうか。
発展途上国や貧困への支援を行なっている団体では、衣類の寄付を募っていることが多くあります。
そういった社会的活動への貢献として、一度、寄付を検討してみてください。
インターネットで「衣服 寄付」と検索していただくと支援団体が見つかります。
1点注意点としては、活動実態がしっかりと開示されている支援団体であることをおすすめいたします。また、衣服を郵送する必要がある場合などは、寄付側が負担するケースが多くなっていますので、そういった要件の確認は必ず行なうことをおすすめいたします。

ネットオークションやフリマアプリで販売する


地球への優しさ ☆3
あなたの時間への優しさ ☆1
財布への優しさ ☆5

希少価値の高い衣服であれば、ネットオークション、フリマアプリ(フリーマーケット形式で品物を出品できるアプリ)で販売すると、有料で売却できる可能性があります。
出品や、値段交渉、発送作業など、手間はかかりますが、不要になった服がお金に変わるのでおすすめです。

リサイクルショップで買い取ってもらう


地球への優しさ ☆3
あなたの時間への優しさ ☆2
財布への優しさ ☆5

ネットオークション、フリマアプリとは違い、リサイクルショップであれば、実店舗に持っていくことで即買取を行なってもらえます。そのため、出品や発送作業などの手間が減ります。
しかし、手間が減る分、売却値段がフリマアプリなどと比べると低くなる傾向にあります。
買い取ってもらう

販売店の店頭回収を利用する


地球への優しさ ☆1
あなたの時間への優しさ ☆5
財布への優しさ ☆4

昨今、企業のサステナビリティへの取り組みの一環で、衣類の販売会社が不要な衣類の店頭回収を行うことが増えています。最近では、自社の販売した製品に限らず、他社の販売している衣類も回収可としている販売会社も見受けられます。
自宅の近くに衣類回収ボックスが設置されているい場合は、販売店の営業時間内であればご自身の好きなタイミングで持ち込むことができ、手間なく処分することが出来るので、是非一度、探されてみてはいかがでしょうか。

衣類の店頭回収の検索サイト
株式会社JEPLANが運営するMAPで、さまざまな販売会社の回収店舗を一括で検索することができます。日々、協力店が追加されており、日本では一番の掲載数となっております。

BRING MAP|回収実施店舗の検索サイト

自治体の「資源ごみ」に出す


地球への優しさ ☆1
あなたの時間への優しさ ☆5
財布への優しさ ☆4

自治体が週1回程度の回収をしている「資源ごみ」として処分する方法です。
自治体によっては、「資源ごみ」として衣類回収を行っていない場合や、回収頻度が異なるため、詳しくは、お住まいの自治体のルールを確認してください。
※回収方法を調べる際は、「自治体名 資源ごみ(衣類)分別方法」とweb検索してみてください。

また、資源ごみのリサイクル効率を上げるため、ルールが細く設定される傾向にあるのが、資源ごみです。
手間に感じるかもしれませんが、資源効率をあげるためにルールを守り処分を行なってください。

資源ごみで回収された衣類のゆくえ
分別回収された衣類は、多くの場合、自治体が入札により決定した民間の再資源事業者(リサイクル業者、買取業者)に引き取られ、再利用されます。

筆者が居住を置く、大阪市のHPにわかりやすくまとめられています。

大阪市のウェブサイト

自治体の「一般ごみ」に出す


地球への優しさ ☆1
あなたの時間への優しさ ☆5
財布への優しさ ☆4

最も手間のかからないと考えられる方法が、自治体が週2回程度の回収をしている「一般(可燃)ごみ」として処分する方法です。
お住まいの自治体の指定するごみ袋、分別方法に従い「一般(可燃)ごみ」として処分してください。
※回収方法を調べる際は、「自治体名 一般(可燃)ごみ 分別方法」とweb検索してみてください。

ただし、自治体の一般(可燃)ごみとして処分した場合には、焼却か埋め立て処理が行われることがほとんどです。
結果、資源ごみとして処分した場合と比べて大きな環境負荷が発生する可能性があります。
そのため、ホシカケ.jpでは、可能な限り「資源ごみ」として処分することをおすすめいたします。

地球(日本)の衣類処分の現状
環境省によると、日本では、衣類が可燃・不燃ごみとして出された場合、再資源化される割合は5%程でほとんどはそのまま焼却・埋め立て処分されます。その量は年間で約45万トン。この数値を換算すると大型トラック約120台分を毎日焼却・埋め立てしていることになります。1

  1. 出典:環境省ウェブサイト「サステナブルファッション」(https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/ ↩︎